ホモトキシコロジーとは
ホモトキシコロジーは、自然療法やホリスティックケアとも呼ばれますが、ドイツでは人間の医療でも標準的な医療として認められており、保険適用されているそうです。
ホモトキシコロジーは、ドイツで約200年前にドイツ人医師サミュエル・ハーネマン氏が開発したホメオパシーをもとに、ハンス・ヘインリッヒ・レッケベック博士が生み出した医学理論です。この理論によりドイツのHeel社で作られるホモトキシコロジー製剤を使用する治療法です。
この理論では、病気は体に有害な毒素(ホモトキシン)が蓄積することが病気の始まりであるという基本的概念があります。
病気はその進行度によって、6つの相に分類できます。病気がどのステージにあるかによっても、どの薬が適するのかが変わってきます。例えば、中医学で言う“未病”の状態の段階(細胞レベルでは異常を生じているのに症状としてはまだ明らかではないので飼い主は病気に気づけない場合が多い)から、いくつかの段階(ステージ)を経て、進行すると腎臓病や心臓弁膜疾患のような、細胞が正常に戻れなくなる段階になってしまう、というイメージです。これを6つのステージで示した6相表というものに示されています。
体に蓄積した毒素を、ホモトキシコロジー薬を使用して排泄させ、細胞の活性化や免疫調節を行って、病気を治癒させていく、また、細胞や臓器の働きを維持していく治療法なのです。
このように、病気の捉え方、治療方法の概念の違いがあるので、一般的な西洋医学とは異なり、西洋医学では“治療法がない”場合でも、統合医療では“治療法がある”のです。
病気の概念やホモトキシコロジー薬の概念=自然界の鉱石や生物から抽出、悪い臓器と同じ臓器から薬を作る、などが、中医学と似ていると思います(私だけの個人的な感想です。違うという先生もいらっしゃいますが・・・)。ですから、西洋医学とも中医学とも相性が良く、治療法を併用することができます。