鍼灸について 院長コメント
鍼灸は、中医学の一部であり、全身にある12経脈上にある経穴(ツボ)を鍼やお灸で刺激する治療法で、あらゆる病気に応用できるのですが、椎間板ヘルニアや変形性脊椎症、股関節炎などのような運動器疾患に対して効果が目にみえて現れるため、運動器疾患の症例は多く、遠くから通院される飼い主様もおられます。
鍼を刺して、しばらく置いておき、鍼を抜くという「置鍼」という治療法や、椎間板ヘルニアのような麻痺がある場合には、低周波の電気を通して刺激する、「低周波治療」を行っています。
お灸は、古くは“もぐさ”を使って温める、煙が出る治療でしたが、最近は煙が出ないタイプを使用しています。自宅で飼い主様が自分で出来るので、自宅でのケアに最適です。
ツボについては、ヨーロッパのアルプスで発見された約5000年以上前のミイラ「アイスマン」の皮膚に60箇所以上の入れ墨があり、それが、この鍼治療で使用するツボと一致したという驚きの発見があったことでも有名です。そんな昔からツボを使った治療法が世界中で経験的に研究されてきたのでしょうね。