健康診断

病気の早期発見・早期治療のために健康診断を

毎日一緒に過ごしているわんちゃんねこちゃん。毎日全身チェックしていますか?食欲や飲水量、排泄回数や量などに変化はありませんか?
動物は本能の名残から体調不良を隠そうとします。1年の間に人間で換算すると3~5歳ほど年を取るといわれていて、飼い主さんが気付く頃には病気が進行していることもあります。
当院では、1年に1回の健康診断をオススメしています。(8歳以上の子は年2回、症状や飲んでいる薬によって回数は変化します)
健康な状態を知っておくことも大切です。

6項目セット
血液検査・レントゲン検査・超音波検査・尿検査・血圧測定・眼圧測定

4項目セット
血液検査・レントゲン検査or超音波検査・尿検査・血圧検査

希望される方は、+心臓のエコー検査も行います。セットがお得ですが、獣医師と相談して項目を選ぶこともできます。お気軽にご相談ください。
健康診断は予約制です。料金や注意点についてもお電話にてお問合せください。

混合ワクチン

恐ろしい伝染病から大切な家族を守るために
定期的なワクチン接種を

ワクチン接種をすることで、感染してしまった場合でも症状の軽減が期待できます。
❗ ワクチン接種の前に健康状態を確認してください
体調が万全なときにワクチン接種をします。以前にワクチンアレルギーがでたことがある場合は獣医師に相談ください。また、急激な副反応がでていないか確認しますので、接種後30分は院内もしくはお車でお待ちください。

予防できる病気

DOG

◍犬ジステンパー
発熱し、くしゃみや鼻水(呼吸器系)、下痢や嘔吐(消化器系)の症状を呈します。進行すると脳炎を起こし神経が侵されると麻痺などの後遺症が残ることがあり、神経症状が出てからの致死率は90%と死亡率が高い病気です。野生動物でも発生する宿主域の広い感染症です。

◍犬伝染性肝炎(犬アデノウイルス1型感染症)
発熱や下痢・嘔吐の肝炎の症状を呈し、角膜が混濁することがあります。子犬では、突然死することがあります。

◍犬伝染性喉頭気管支炎(犬アデノウイルス2型感染症)
乾いた咳や鼻水、食欲不振がみられ肺炎を引き起こすこともあります。混合感染で重篤化することもあります。

◍犬パルボウイルス感染症
激しい嘔吐・下痢を起こし、重症になると脱水症状がすすみ、短時間で死亡することがあります。子犬では突然死することもあります。伝染性が強く、死亡率が高い病気です。

◍犬コロナウイルス病
成犬では、軽度の胃腸炎ですむことが多いですが、犬パルボウイルスとの混合感染で重症化します。子犬では、嘔吐と下痢で重篤化しやすい病気です。

◍犬パラインフルエンザ
発熱・鼻水・咳の風邪症状がみられ、伝染性が非常に強く、混合感染で重症化します。ケンネルコフの一因

◍犬レプトスピラ感染症
レプトスピラという細菌による感染症で、ネズミなどの野生動物の尿や、それに汚染された水や土を介して皮膚や口から感染します。肝臓や腎臓が侵され重症化すると死に至ることもあります。犬を含むほとんどの哺乳類に感染し、ヒトにも感染します。

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ちぇりー

混合ワクチンには種類があります。ライフスタイルに合わせて適切にワクチン接種をしましょう‼

CAT

◍猫ウイルス性鼻気管炎(猫ヘルペスウイルス1型感染症)
ひどいくしゃみ、咳、鼻炎などの呼吸器症状や結膜炎を引き起こします。4週齢までの子猫では死亡率が高いです。

◍猫汎白血球減少症(猫パルボウイルス感染症)
白血球が極端に減少し、発熱、嘔吐、下痢の症状を呈し、下痢がひどくなると脱水症状となります。幼若猫では、死亡率が90%と怖い病気です。

◍猫カリシウイルス感染症
くしゃみや鼻水など猫ウイルス性鼻気管炎によく似た症状で、症状が進むと口腔内に潰瘍ができることもあります。

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りょうま

適切なワクチン接種で”猫カゼ”に感染しても非常に軽い症状で済みます。外に出さないことと年1回のワクチンお願いします‼

✔追加接種を忘れずに

ワクチンによる免疫は一生続くわけではなく、追加接種によって免疫を高め維持することが大切です。きちんと予防して、感染症から守るだけでなく、感染源になってしまうことも防ぎましょう。みんなが予防に気を付けることが大切です!!

問診表

 

狂犬病予防接種

狂犬病予防接種は義務です

狂犬病予防法により、犬は狂犬病予防接種を年1回受けることと注射済票の交付を受ける必要があります。犬だけでなくヒトを含むすべての哺乳類がかかります。感染した動物に噛まれることでうつり、発症すると死亡率が100%という恐ろしい病気です。
犬を飼い始めたら市町村に登録して、自治体から届く”狂犬病予防注射済証”と問診表をご確認ください。混合ワクチンと同様に体調が万全の時に行います。

フィラリア症予防

フィラリア(犬糸状虫)と呼ばれる寄生虫によって引き起こされる病気です

フィラリアが寄生することで、ちょっとした運動で疲れたり発咳の症状から、進行すると腹水が溜まったりうっ血性心不全を引き起こします。

フィラリアのライフサイクル

・蚊がフィラリア症にかかった犬を吸血することで、フィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)が体内に入る
・蚊の体内で感染幼虫へと成長する
・感染幼虫を持った蚊が犬を吸血後、針を刺さした穴から幼虫が犬の体内に侵入する
・感染幼虫は犬の体内で発育を続け侵入3~4か月後には、血管内に入り血流にのって心臓・肺動脈えへ移行していき成虫になる(この成虫のメスは血管内でミクロフィラリアを生む)
・成長を続けながら肺動脈や心臓に寄生し、肺や肝臓・腎臓などに障害を引き起こす

万が一フィラリア症に感染しているときに予防薬を投与してしまうと血液中のミクロフィラリアが一気に死滅してしまい、血管に詰まったりアナフィラキシーショックを起こすことがあります。そのため毎年投与前に検査が必要です。

フィラリア症は1か月1回の薬で予防できます

蚊が出始めて1か月以内からかがいなくなった1か月後まで投与することで予防できます。発見が遅れると命に係わる恐ろしい病気です。おいしいおやつタイプや錠剤などわんちゃんに合った方法で予防しましょう

ノミ・マダニ予防

ノミ・マダニは動物の皮膚・被毛に寄生し、かゆみや皮膚炎を引き起こします。それだけでなく様々な病原体を媒介する場合もあります。
マダニは山や森、草村に生息し動物の体温やニオイ、二酸化炭素などを感知して寄生します。もし、マダニが寄生した場合は無理に取ろうとせず、適切に処置をする必要がありますので慌てずに病院へお越しください。

ノミによる症状
・かゆみや皮膚炎を引き起こす
・ノミが吸血する際に出す物質によってアレルギー反応を引き起こす
・「猫ひっかき病」「ペスト」などの病原体を媒介する

マダニによる症状
・痛みやかゆみ、皮膚炎を引き起こす
「ライム病」「日本紅斑熱」「Q熱」「重症熱性血小板減少症候群」等の病原体を媒介する

✔ノミ・マダニもお薬で予防できます
おやつタイプや背中につけるタイプ、効果の持続期間の違いなどがありますのでワンちゃんにあった方法で予防しましょう。

避妊・去勢手術

生後6か月を過ぎたら不妊手術を

健康な体にメスを入れることに抵抗がある方もいらっしゃるかと思いますが、しっかりと理解したうえで「する・しない」を選択してほしいです。お気軽にご相談ください。
《メリット》
・望まない妊娠を防げる
・性ホルモンが原因で起こる問題行動が減少する
・病気を未然に防げる
オス:精巣腫瘍、前立腺肥大
メス:乳腺腫瘍、子宮蓄膿症

《デメリット》
・全身麻酔下での手術
・太りやすくなる場合もある(個体差があります)

避妊・去勢手術の流れ

全身状態のチェックと血液検査を行いますので一度来院してください。その際に手術日の予約を入れていただき、術前の注意もご説明いたします。発情中や検査結果によっては手術を行えない場合があります。

オス メス
日帰り入院 一泊入院
10日後に抜糸 10日後に抜糸

オス メス
日帰り入院 一泊入院
抜糸はありません 抜糸はありません
10日後に創の確認をします

術後は、注意して状態を観察してあげてください。気になることがあればすぐに当院へご連絡ください。エリザベスカラーはレンタルしています。術後着を希望の方は、術前検査の際にお申し付けください。費用は、それぞれ体重や健康状態によって多少異なります。術前の説明時に予想金額をお伝えします。